メキシコのテマスカル旅に行ってきた、TABISAUNAのりおです。
今回の旅では全部で6つの異なるテマスカルに巡ってきました。
現地在住の通訳なゆたさんと現地カメラマンのマックスに協力していただき、今回テマスカルの魅力を伝えていけばと思います。
一番最初に訪れたテマスカルは伝統的なテマスカルの文化や歴史などを教えてくれるとこでした。
エンリケ&アレハンドラの2人のフレンドリーな夫婦がやっているテマスカルに行ってきました。
自宅の庭にテマスカルがあり、ビックリしました。まず一番最初に巡ったオアハカにあるテマスカルを紹介していきたいと思う。
そもそもテマスカル(メキシコのサウナ)とは?
まだあんまり聞いたことない人が多いと思うので軽い説明してから、自分が巡ったテマスカルの体験談を載せようと思う。
テマスカルとはメキシコや中南米に古くから伝わる伝統的な蒸気浴の一種。古代マヤやアステカの文化に深く根付いていて、その名前はナワトル語(アステカの言語)の「Temazcalli」に由来し、「蒸気の家」という意味で土や石で作られたドーム状の小屋の中で、焼けた石に水やハーブをかけて蒸気を発生させます。
簡単に言うと、メキシコの伝統的なサウナなんですが、単なるリラクゼーションではなく、メキシコの先住民、古代マヤやアステカの人々が精神的・肉体的な浄化を目的とした神聖な儀式としてテマスカルが使われてたみたい。
古代の治療法の一つとされていて、出産後の女性や戦士の回復、病気治療などにも利用されてたんだって。また、儀式としての側面もあり、祈りや自然への感謝の場として重要な役割を果たしていたらしい。
最近では、スパやリトリート施設などでテマスカルを体験できる場所も増えている。
先導者がアテンドしてくれるサウナ
普通のサウナと比べて、何が一番違うかと解説すると、
シャーマンもしくはtemazcalero(テマスカレロ)と呼ばれる先導者が一緒にアテンドしてくれるサウナで
テマスカルでは、大まかに最初にセレモニーがあり、テマスカル中で石にみずをかけたり、歌を歌ったりして身体や心の浄化をする感じ。サウナ入る目的はもう少しディープな意味があるって感じかな。ただととのうために入ると言うよりは、
大体全部で1時間〜2時間くらいって感じで、場所によってはそのあとマッサージしてくれる場所もある
東西南北の神々に対しての祈りのセレモニー
先祖たちが見てたものに東、西、南、北があり
4つのエレメント、炎、土、水、風がある。
黄色(風・光)-東、赤(火)-西、黒(闇、大地、土)-南、青(水)-北を表す。
黄ー東ーケッツァルコアトル
青ー南ーウイツィロポクトリ
赤ー西ーヒペトテク
黒ー北ーテスカトリポカ
方角の神様、生き物、守り神、意味がある
テマスカルのセレモニーで、四つの方角にはそれぞれ異なる神々が関連付けられており、それぞれが特定のエネルギーや象徴を持っています。四つの方角は、自然界や宇宙の調和を示し、テマスカル儀式における浄化と蘇生のプロセスにおいて重要な役割を果たします。以下は、その四つの方角と関連する神々についてです:
東(ケツァルコアトル 風の神 ehecatl quetzalcoatl)
東は「新しい始まり」と「太陽の昇る場所」として象徴されます。
この方角に関連する神々は、主に生命の誕生と創造を司ります。例えば、アステカの創造神であるオメテオトルは東に関連することがあり、すべての生命の源であると考えられています。
西(キシペ・トテック 穀物の神 xipe totec ):
西は「終わり」と「死後の世界」を象徴し、夜の時間と関係があります。
この方角には死や再生、過去と未来の連携を意味する神々が関連しており、ミクトランテクトリ(死の神)が関わることがあります。西方の神々は、再生の過程で死後の世界からの旅を表現します。
南(ヒーツィロポチュトリ 太陽神・軍神・狩猟神 Huitzilopochtli ):
南は「熱」と「成長」を象徴し、生命の力が最も強い場所とされています。
南に関連する神々は、特に火や太陽の神であり、トナティウ(太陽神)が象徴的です。南はまた、成長や繁栄、生命力の象徴とされています。
北(テスカトリポカ 大熊座や夜空の神 Tezcatlipoca ):
北は「冷気」と「知恵」を象徴し、通常は死後の世界や過去の神々と関連づけられます。
北の神々は、テツカトリポカ(創造の神、戦争の神)など、力強い神々が多く、知識や学び、または過去の時間と結びついています。北はしばしば冷静さや厳しさを象徴します。
その方角に祈りをして、下にも上にもする、太陽、大地にも祈りする
その際に使うのが法螺貝の笛とシャーマンドラムで祈りが始まる。
浄化を目的でコーパルを使い煙を身体に燻す
テマスカルに入る前に必ず、煙を燻して、入る
煙の意味は浄化、人と繋げる意味がある
いざテマスカルの中へ(母なる大地の子宮へ)
お母さんのお腹の中に戻る、羊水に入るイメージ
中はこんな感じで真ん中に石を置くスペースがあり、その石を囲うように座る
1時間半の溶岩を炎の中で
13個のサウナストーンの意味はマヤの暦から
サウナの入り方は4セットに分13個のサウナストーンを13個ずつ入れていく
アステカの暦が関係している。ナワカ、メシカ、アギらの入れ物
13年が1つのサイクルで、それが4つのサイクルでできてる、52年
今いるのが5つ目の世界、
風で終わる世界、水で溺れる世界、
地震による終わる世界
サウナ中で歌を一緒に捧げる
1セット目は、「愛」がテーマ
歌を捧げる、一緒に歌を歌って欲しいと
シャーマンドラムの演奏と共にロウリュが始まり、
サウナ中で炎のセレモニー
サウナストーンの周りに炎をつける。
歌は私たちの体は母なる大地、水は血液、風は息、火は魂、4つのエレメント、
繋げる
13個の心臓、
メキシコでもウィスキング
水風呂は温かい薬草の水をかける
最後はフルーツたっぷり
相反する2つのものが一緒にあるオメテオトルの存在
オメテオトル-2原性の神と呼ばれ、
「光と闇」、「秩序と混沌」、「静と動」みたいな
相反する二つの性質を兼え備えたもの
アステカの人は、2つの対立するものがいることで新たなるものが創造されるとされたらしい
つまり対の思想を神格化したのがオメテオトル
テマスカルの中での重要な意味「調和とバランス」
テマスカルの儀式において重要な意味を持ちます。
儀式の間に繰り返し「オメテオ!」という言葉が唱えられることで
体を浄化するだけでなく、精神的な浄化も目指します。オメテオトルの力を借りて、参加者は内面的な調和を取り戻し、心身のバランスを整えることができます。オメテオトルの二元性の教えは、僕たちが生活の中でいろいろな問題や悩むことある中で、この2つのものが一緒に存在することは悪くない、むしろ2つがあって調和とバランスが取れて新しいものを創造するというのが僕にとっては良い気付きだったなと。
どーしても生きていて、マイナスのこと、プラスのことをある中でその思考の中でマイナスにならないようにしないといけないなと思っていたけど、
どっちもあることで本来見えない自己の両面と向き合うことで今以上の「新しい自分」との出会いがあるなとこの体験を通して、感じられたのでとても良い考え方だなと。昔の人はすごいなーとあまり神様とか信仰とかないけど、そういう考え方をすればまた新しい思考になるなと。
サウナって今まではそんなに深く考えることなかったけど、メキシコのテマスカルを体験する内に「内なる自己との対話」する機会が増えました。
テマスカルを通して、自分のより深いとこを向き合うみたいなところができたなという感じでした。
終わると、オーメテオ!!
2つのエネルギー人生は常に対極2つの一緒にある光と闇、男と女
2セット目は歌が異なる
先祖に対してのお祈り、力を貸してくれるものに対してのお祈り
3セット目は生のローズマリー薬草
体をウィスキング、調子悪いとこに叩いてる、この3セット目は
4セット目
テマスカルの種類は全部で5種類もある
テマスカルは5つのスタイルがある
1つ目はセラピーのテマスカル
2つ目は血液の入浴、温冷交代
セレモニーのためのテマスカル
トラディショナルなテマスカル
戦士のゲレーロのテマスカル